Redbull Xalps2021 DAY7 回想(JPN1)
DAY7。
ゴールを目指すにはこの日にTP7のフィーシュを取っておきたいところ。
中日を過ぎて後半戦、まだ勝ち越していない感じの後発組にとって、勝負の日となりました。
ここで、成功すればゴールを目指すチャンスが残されます。
しくじると、いきなりエルミネートの危機となってしまいます。
まずは、湖越えのためのハイクアップ。
昨日近くで野営した、フランスチャンプのローリー、スイスチャンプのヤエールと一緒です。
私とダビデの作戦は、正面のスキー場の中腹に降りて、できれば南回り、それがだめなら北回りのフレキシブルなもの。
先に飛んだヤエールは最南端のスキー場近くまでグライド。
ライバルのローリーもそれに続きます。
私もついていきたいところですが、昨日の疲れが未だ残っていた感じでしたので、足を温存するために作戦通りの計画で湖を超えました。
勢いよく飛び出したものの、とても狙いの南回りルートまでは行けそうもなく、ダビデからもすでにニコラがソアリングを始めている北ルートへ回るようにとの指示。
行こうと思えば北回りコースへ行けたのですが、もう少しコンディションが良くなればなと思いつつ、浮気をしている間にじり貧状態。
やむなく中間の谷を狙いますがサーマル無しで、あえなくランディング。
ワールドカップだったら早めのボムアウト。
ランディングした谷の主たちが、おいしいパイを持ってきてくれたので一休みしていると、佐相さんが真剣な感じで登場。
二コルは怪我をして救急搬送されたのでDNFの可能性あり。
USAの2人はナイトパスを使って、エルミネート逃れ作戦に出ている。
女子たちはよい飛びをして、混戦から抜け出てしまった。
ということで、私がエルミネートされることになりそうだと・・・・・
ここで救世主現る。
昔、アエロタクトチームで戦っていたレネハウザー。
この近くに住んでいるので、半谷さんから連絡を取っておくようにとの指示があり連絡していたところ、助けに来てくれました。
午前中はニコラたちと飛んでいたのだが、谷が狭くなり危険を感じたのでこちらの応援に回ってくれたとのこと。
レネは、私の降りた谷に住んでいるパイロットにも連絡を取ってくれており、彼らが作ってきてくれたおいしいパイをごちそうになっていてエネルギーは充填済み。
佐相さんの作戦は、谷を越えディセンティスあたりまで行けば、USAチームがいくらナイトパスで頑張っても届かないだろうとのもの。
このあたりをよく知っているレネも同等の意見で即作戦開始。
まずは、3本の滝を上り詰めた海抜2400mのPanixerPassを目指します。
PanixerPassについたころには日も沈みかけてきてサーマル切れで距離を伸ばせず高台にランディング。
レネはそれでもあきらめないで、谷底まで飛べるところを探しながら移動。
そこに、初代X-alpsチャンプのカスパー登場。
風は完全に吹き下ろしでしたが、何とかテイクオフできそうな場所を探してくれて、ライズアップ後180度向きを変えながら、木を何本かかすめながらなんとかテイクオフ。
レネはその後も、ディセンティスまでのペースメーカーをやってくれました。
途中、カスパーを含め、サポートチーム一丸となってディセンティスを目指します。
ずっとのぼりなのできついのですが、後藤さんが後ろからエールを飛ばしてくれてなんとか走り切りました。
昔の仲間が助けてくれました。
彼らの可能性に賭けるというメンタルはとても強く、エックスアルプスの勝者が常にスイス出身のアスリートである訳が分かったような気がします。
ここで、エックスアルプスでやまのどこから飛んだら良いのかの参考にしているアプリケーションを紹介しておきます。
動画でどうぞ。