Redbull Xalps2021 DAY10 回想(JPN1)
DAY10。
いよいよ終盤戦。
クリスチャンマウラーは単独ゴール。
2位争いは、風の強い中壮絶な戦いを強いられているようです。
がしかし、ビリ争いは昨日ゲビンが見せたこれぞエックスアルプスのような山岳フライトで決着がつき、5人目のエルミネートは私になることが決定だったはずです。
が、NOVAチームのセオがSIONの管制圏に着陸してしまったらしく、48時間のペナルティーを受けることになり、時間内にセオの位置を超えれば、私たちのゴールモンブランに到達できそうです。
ということで、セオの動きを確かめながら、私は明日に望みをかけて、SIONバレーを歩いていかにレマン湖に近づけるかの一日となりました。
朝は、SION城を眺めながら佐相さんとハイク。
歩くのに疲れてくると眠気覚ましに今回PHIチームで参加する予定だったキンガーのインスタライブ。
途中からは、後藤さんとマルティーニに吹く強風を感じながらのハイキングデーとなりました。
エックスアルプスはここスイスでも大人気のイベント。
何人も、応援に駆けつけてくれて、ワインの差し入れ2本。
ハイク&フライイベントをレマン湖の近くで主催している方からは、大会記念の帽子、パーカーなどをいただき、ぜひ参加してくれとのこと。
さらに彼は野営地を訪れてくれ、夜の間に汚れ物の洗濯までやってくれて朝届いていたようです。
本当にありがたい現地の方々のサポートを頂きました。
パラグライダーをやっているといろいろな出会いがあります。
思い起こせば、私のヨーロッパパラグライダー人生は、1993年ここスイスベルビエで開催された世界選手権大会に出場したのがきっかけです。
その時、SIONバレーのモンタナで行われたタスクはフィーシュのアウト&リターン。西風が強く、行きは30分、帰りは5時間かけて田中美由喜さん、松原彪さんがゴールしたことを今でもはっきり覚えています。
私は行きっぱなしの高台にボムアウト。
そこへGINさんが墜落し、ヘリで救助されたことがGINさんとの出会いだったのかもしれません。
それから30年余り。いろいろなパイロットと出会い、みんなに助けられてここまで来ました。
さあ、今回のエックスアルプスも終わりが近づいています。
最後まで、今まで助けてくれた方々に感謝し、精いっぱい戦います。
P.S.
そういえば、ベルビエの世界選手権でもSt.バーナード峠当たりにツリーランしヘリで救助され、グライダーを次の日まで残置したら、なくなっていたことを思い出します。
前回のエックスアルプスでも、おなじようなことが・・・・
やっぱり、この性格は生まれ変わらないと治らないかもしれません。