Redbull Xalps2021 DAY9 回想(JPN1)
DAY9。
エックスアルプスではアスリートがよい飛びをすると、サポーターの活動に余裕がでてきますので、ゆっくりスーパーマーケットでフレッシュな食材を買い求めてもらえる時間があるのですが、アスリートがしくじるとサポーターもスーパーで買物どころか、私を追いかけるだけでも大変な時間を費やしてしまいます。
土曜日、日曜日としょうもないフライトをしてしまい、陸路のリカバリー大作戦でてんやわんやのJPN1チーム。
さすがに日曜の夜は食材も水も車にない状況で、体調も限界に近く、うまくリカバリーできない夜を過ごしました。
それでも、朝からローリー、ゲビンとの最下位争いでしりに火がついているので、頑張ってフィーシュへ向けて走り出します。
そしてTP7のサインボードへ3人の中では最初にたどり着けました。
TP8はフランスとの国境に位置するので、アスリート、サポーター共にPCR検査を受けてからのハイクアップになります。
この日のフライトコンディションはというと、あまりお勧めしないフェーン現象の日。
フェーンの日はあまり飛んだことがないのですが、飛べなくなさそうなのでとりあえず?の感じでテイクオフまでハイクアップ。
ジュリアノはキノコ採りの名人らしく、途中でどでかいポルチーニをゲット。
今夜の食事は豪勢に行けそうです。
テイクオフに到着すると、ワンちゃんのお出迎え。
調理の邪魔をするなと、後藤さんにしつけられながらも愛想してくれました。
いよいよフライトですが、SIONの谷は何度も飛んだことがあるので、そこそこ行けるだろうという安易な思いでスタート。
佐相さんの念願だったアレッチ氷河を空から眺め、余裕でグライドを始めました。
が、しかし、次のサーマルでなぜか氷河からの風なのか東風がとても強いことが判明。
追い風ということで、そのまま安易にトランジッションし、いつものところでセンターリングするも強烈な北東風???
それでも、そんなはずはないといつものように岩盤狙いで駒をすすめていきますが・・・
少し低くなるも、もうワンサーマルぐらい何とかなるはずだと・・・・・
しかし何ともならず、高度をロス。
低くなるとこの谷はバレーウインドに警戒。
しかし、樹木が斜めになっているぐらい西風が強いはずが、なんと東の強風ではありませんか?
周りはブドウ畑で降りることろはわずか・・・
しかも、谷の真ん中はバックしながらリフトがかかった東風の強風??
フェーン現象ってこんななのか?????
SIONのCTRまで吹き飛ばされそうと、少し高台に発見した草地へまっしぐら
無事着陸できました。
この日は絶不調。
朝走った時から頭痛がひどく、飛んでも覇気がなく、降りてからの歩きもペースが全く上がりません。
早々見つけた今日のキャンプ場はなかなか快適で、さっそく夕食。
スイスで購入した高価な肉と、ジュリアノが採ったポルチーニ。
ふりかけご飯と味噌汁。
とにかく、食べまくることで、明日からの終盤戦にそなえます。
この日、ローリーは飛べるコンディションではないという事で、フィーシュのランディングから一歩も動かず、自主的にエルミネートされました。
DAY9はドンドッシュを回ったヤエールも飛んだのはわずかのみ。
モンブランを回っていたバンシルバンもずっと歩いていましたので、私は少しだけ飛べただけでも良しとしたいと思います。
ただ、イタリアまで到達していたトップ集団は一気にクローンプラッセに迫るビッグフライトを達成しています。
そして、山岳フライト冒険家のゲビンは、強風をものともせず、岩盤を渡り歩き、ドンドッシュに近づいて行ったのには感心しました。
私も、体調が整っていればそのコースに行けたかどうかは疑問です。
エックスアルプストップ選手のトレーニングは、変な風の時を選んで飛んでいるらしいです。
見習えますか???