Redbull Xalps2021 DAY4 回想(JPN1)
Day4。
昨日、運よく何とか順位を保つことができ気分良く目覚めたこの日は朝一番から気持ちが乗っていました。
前回同じレルモースをとりに行くとき、Wankのテイクオフにあがり遠回りしてしまった失敗を繰り返さないため、今回はガーミッシュの南側、Zugspitsにほど近い2000mのスキー場トップを目指してハイクアップスタート。
朝5時にキャンプ地を撤収しなければならない制約もあり、朝のブリーフィングを簡単に済ませてしまったことも、私の独りよがりな作戦での1日となってしまった原因かもしれません。
予定では、お昼前にTP5レルモースにサインをし、2時~3時のサーマルタイムにスイスを目指すというものでしたが、ふたを開けてみると、ファーストテイクオフは雲の隙間を狙った遅れたものになり、ロープウエーと国境を越すことができずに、Eibsee湖畔にランディング。
1800mまで登り返したものの、大変難しいテイクオフの風に手間取り、レルモースに到着したのが午後3時ごろと、後手後手に回った完全に作戦ミスの1日となりました。
ランディング地点には後藤さんのお出迎えとおにぎりの差し入れあり。
途中、足のメンテナンスをやりながら、TP5のサインボードへ。
とりあえず、TOへあがって駒を先へすすめようと歩き出しはじめますが、1登目の疲れからか、ピッチが上がりません。
登攀途中、DAY1で出遅れたGER1のManuel Nubelに抜かれて、彼は30分ほど私より早くテイクオフ。
その後Manuelは、最終順位を6位まで上げていったので、私が一目置いているパイロットの一人として敬意を表します。
私の方は半谷さんからのアドバイスもあり、山頂のヒュッテに泊まって体を休め次の日の朝仕切り直しのアイデアもダビデと話し合いましたが、テイクオフに上がった時にテイクオフ前のコンディションがすこぶる良かったことと、TP6までのルートを南ルートを取る事を決めたので、いざテイクオフ。
しかし、頼みのリーサイドサーマルが品切れで距離を延ばすことが出来ずでしたが、何とかイン谷までたどり着き、ストームが来る前にハッピーランディングとなりこの日を終了しました。
ここで、DAY3からDAY4にかけて、近くにいるパイロットのログを解析してみますが、DAY3はトマココネアが北回りのコースでいち早くガーミッシュに到達し、ランディング後走ってレスモース近くまで到達しているので一抜けの感じ。レース後にもこの日のフライトを自慢していました。
DAY4のレルモースへのこなしは、オランダのバンシルバン、ドイツのマニュエル共に私と同じ苦労をしている。
私の問題は、1登目で力を使いすぎ、3登目のピッチが半減してしまったこと。
プランAだけではなく、プランBを考えて、余力を残しておくべきでしたが、それでも駒を進めていくのがエックスアルプス。
気を取り直して、チーム一丸となってスイスを目指します。