セーフティトレーニング 京都府神崎 10/1-2
絶好のコンディションに恵まれたこの週末、舞鶴神崎フライトエリアで毎年恒例のセーフティトレーニングを開催しました。初日となる土曜日、7時前には参加者のみなさんがまいまいハウスに集合。由良川に吹く陸風を感じながら、机上講習開始。まずは今日行うマニューバーの解説。異常飛行とは「潰れ」「失速」「急旋回」のことを指します。機材の安全性がいくら向上しても、この異常飛行に陥らないということは残念ながらありません。異常飛行を正しく理解しておくことは、安心してフライトするうえで欠かせません。さて、今日のマニューバーはアシメトリックストールとコラップス+カウンターブレーク。これを基本とし、「失速」「潰れ」を体感することとしました。そしてさらに理解するために応用技術としてスピン、オートローテーション。
これらの講習に加え、安全対策の説明を終えるころには、陸風もやみました。緊張の面持ちではありますが、みなさん機材を積み込んでエリアへ。
このトレーニング、多くの人員を要します。まずはいざというときのために救助艇が水上に待機。陸には無線誘導をする講師とビデオカメラマン。そしてランディング、テイクオフを往復する送迎車、マニューバーの最終チェックをするテイクオフディレクター。今回は兵庫県のTAKパラグライダースクール全面協力のもと、このトレーニングをバックアップしていただきました。
10:30、海風が入りだしたところでフライト開始。順次、水上に浮かんだマーカーに向かいます。BOXに入ったところでマニューバー開始。着地後は、みなさん一旦緊張から解き放たれ安堵の表情。ですが、すぐに次のマニューバーを決めて車に乗り込みます。スタッフ、参加者のみなさんのフットワークもよく、水上では次から次へとマニューバーが行われました。初日は応用技術まで行う方もいて、お一人3~4本と充実のトレーニングとなりました。
フライト後はビデオ解析でさらに理解を深め、トレーニングを終えたころには日が暮れかけていました。夕食は只野校長とTAKのみなさんでカレー、イカのお刺身のおもてなし。疲れた体に沁みました!
2日目。今日も絶好のフライトコンディションが見込まれます。まずはコーヒーを飲みながら、朝7時に講義スタート。昨日のマニューバーの復習に加えて、新たなマニューバー(クィックターン、スパイラル、フロントコラップス)の解説。今回はスパイラルを新たな方法で実施することとしました。9時前には講義を終えて、ゆっくりとテイクオフへ。なかなか海風が入らない中でしたが、みなさん頑張ってテイクオフ。水上では、みなさん納得の演技。予定通り青空広がる神崎で、3本ずつフライトすることができました。全フライトを終えた後は、みなさん安堵の表情。良い笑顔をされていました!
フライト終了後には総括をして今回のトレーニングを終えました。今回のトレーニングを今後のフライトにお役立ていただければ幸いです。ご参加ありがとうございました。みなさま、APPI SIV履修です!
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2022年10月1日、2日の2日間、神崎フライトエリアで行われたセーフティーセミナーの様子です。講師にはAPPI SIV インストラクターの資格を持つ岡田直久氏。2日間にわたり、海はベタ凪で風は...