APPI Maitenance workshop USA 1/25-31
1月中旬に日本で開催しましたワークショップに続き、今度は海を渡りアメリカで開催です。今回は私(岡田)とリペア&チェックセンターで働くダウが講師として向かいました。ここソルトレイクは2018年に初めてAPPIタンデム&インストラクターワークショップに参加した思い出深い場所です。アメリカ全土から50名以上のインストラクターが集まり、10日間の講習と検定を受けました。その後も数回、ボートトーイングの練習などで訪れています。
今回は7日間のスケジュールでグライダーチェックおよびリペアに関するワークショップです。アメリカはもとよりカナダ、コロンビアからご参加いただきました。実技の多い講習ですので十分な広さをもった会場とグライダーチェックや修理をする設備が必要となります。主催者のデールさんは2年前のウルグアイで初開催となったメンテナンスワークショップに参加後、この日に向けてすべての設備を整えたそうです。
講習の内容は、一週間前の日本でのワークショップでほぼ確定しましたが、ネイティブイングリッシュスピーカーのアメリカで私の英語が通じるのかいささか不安が残り、アメリカに到着してからの2日間は緊張と不安であまり眠ることができませんでした。それでも、初日、教室の前に立った私をみなさん暖かく向かい入れてくれ、その雰囲気にホッとし、なんとかいつも通りのペースで講習を進めることができました。初日は学科講習がメインとなるため、その日をいかにいい感じで乗り越えられるかが私にとっては最大のキーポイントでした。その初日をなんとか無事に終えてからは順調に一日一日、講習を行うことができました。
講習は朝8時半開始。まずは昨日の復習、今日の実技内容の確認をしてから実技に入ります。実技は17時半ごろまで続き、最後にディブリーフィングを行うといったスケジュールです。会場は1階がアトリエ、2階が教室となっています。玄関を出ると世界的に有名な「ポイント オブ ザ マウンテン」が見えます。
講習内容はAPPIのスケジュールに従って行います。講習内容は多岐に渡るため、各自やり残しの内容に毎日、タスクレポートを作成。タスクの進行具合に従い、明日の予定を決めていきました。APPIのメンテナンスの資格には4種類あります。1.レスキューパラシュートのインスペクションとパッキング、2.グライダーチェック、3.パラグライダー修理、4.ハーネスおよびアクセサリーのインスペクションと修理。さらにそれぞれ3段階のレベルが設定されており、第一段階の資格では、作業終了後に有資格者によるダブルチェックが必要となっています。今回、ここまでみなさん取得。ワークショップ終了後も、オンラインで講習は続き、ダブルチェックが必要なくなった時点で第2段階(エキスパート)の資格が取得できます。さらにこれらを指導できる資格としてメンテナンスインストラクターがあります。
始まる前は7日間は長いなぁと思っていましたが、毎日があっという間に過ぎ、気づけが最終日となっていました。みなさん、モチベーションが高く、休むことなく次から次へとタスクをこなしていました。私とダウはみなさんからの質問に随時答えながらアトリエを動いていました。
7日目を終えて、最後はみんなで寿司レストランへ。楽しいひと時を過ごさせていただきました。
開催にあたっては、近くに宿泊所を用意していただき、また毎日、デールさんの奥さんが夕食を作って下さり、疲れを残さず翌日を迎えることができました。ありがとうございました。
お別れの時には、「こんな遠くまで、こんな素晴らしいことを伝えに来てくれてありがとう」と最大限の賛辞をいただきました。
場所:アメリカ ソルトレイク
日時:1月25日-31日
講師:岡田 直久
ダウ
主催:Big Sky paragliding